貸金業のリスクヘッジ

貸金業のリスクヘッジ

貸金業者が貸付金の回収不能という最大のリスクを回避するために行っているのが融資審査です。
貸金業の歴史は古く、江戸時代には両替屋という名称で現金を貸して金利を頂戴するという商売が行われていたようです。
その両替屋の時代でもリスクは同じです。貸した相手がきちんと返せるかどうか、
つまりお金を仮に来た人が信用するに足りる相手がどうか見極めなくてはなりません。

 

しかし当時は電話もコンピューターもありません。そんな環境で相手の返済能力を見極めるのは至難の技だったことでしょう。
借りたい人に借りなければならない理由や返済のあてはあるのかなどいろいろ話を聞きながら、
この人間はしっかりと返すことができるかどうかを見極めたらしいです。
当時の貸金業は「人を見る目」があるかどうかが事業として成功するかしないかの重要な要素だったのでしょう。

 

現代の貸金業でも、つい数年前までは融資希望者の人間性を見て融資実行するかどうかを決めていましたが、
それだと貸付窓口の社員を育てるのに何年もかかってしまいます。
そうすると事業の拡大はとてもじゃないが図れませんので、ある大手消費者金融が点数制を導入しました。
年齢が30代なら何点、勤続3年なら何点、居住年数5年なら何点、家族が同居なら何点、
という風に細かく審査項目を設けて、それぞれに点数をつけ、
その合計点数だけで融資するかどうかを決めるようにしたわけです。
この方法だと新入社員でも融資申し込みに来た人の情報をもとに機械的に計算するだけで
貸すかどうかを判断することができます。
すると、支店をどんどん増やすことが可能になったのです。

 

今は大手に限らず中堅クラスの消費者金融でももっと小さな街金融でもこの方式を取り入れていますが、
古くから地方都市で営業している小さな街金融などでは点数だけでなく、相手から受ける印象も最終的な判断に加えているところも多いようです。